2014年05月07日

草場純先生のトリックテイキングゲーム解説 その3

  フィフティーンズ (「フィフティーン」とは違うゲームなので要注意)

トリックテイキング好きで知られるプレーヤーの「けがわ」さんが、「トリックテイキングの魅力を全てブチ壊しにするようなゲームだ!」と的確に酷評したトランプゲームです。私は、この不条理な面白さが大好きなんですがね。
簡単なルールなので、まずかいつまんでルールを紹介します。

四人専用ゲームで、使用カードは52枚の1パックです。まず全員が同数のチップを持ちます。1ディールで失う最大チップは15枚なので、一人50単位も持てばよいでしょう。ゲームは、8ディール、12ディールなどの4の倍数ディールやるので、途中で破産したら借金します。ゲームの最終目的は、このチップを稼ぐことです。
カードの強さはAKQJ1098…32の「ブリッジオーダー」です。カードには点があり、A=5点、K=4点、Q=2点、J=1点で、10以下は全て0点で、この点を取り合うのです。つまりポイントテイキングゲームというやつですね。
ルールはトリックテイキング好きの人には一言で分かります。つまり「ノートランプのマストフォローのポイントテイキングゲーム」です。もちろんトリックに勝った人がカードを獲得して、次のリードをします。手札は一人13枚ですから、13トリックで終了します。
トリックテイキングゲームの本質は、マストフォローで、その変形としてメイフォロー、マストラフ、マストウィンなど様々なタイプがあり、たくさんのトリックテイキングゲームが枝分かれしていきます。しかしこのフィフティーンズは、フォローのルールは至って簡単で、ブリッジなどと同じ単なるマストフォローです。(ただし切り札はない。)大きく異なるのはリードのルールです。
ここは案外盲点で、フォローに制限のあるゲームは多くても、リードに制限のあるゲームは珍しいです。フィフティーンズでは、リードをするときは直前のトリックと同じスートを出さなければならないのです。しかも自分の持っているそのスートの最強をリードする義務があるのです!!  
オープニングリードは、どのスートを選んでもよく、しかもどのランクでも構いません。ここだけは最強をリードしなくていいのです。しかしそれに勝ったら、同じスートの最強をリードする義務があります。もし同じスートのカードが手札になければ、どのスートを選んでもよいのですが、その最強を出さなければなりません。
以下同じですが、リードは同じスート、なければ直前のスートを選ばなければなりません。ここだけ複雑なので例を書きます。
オープニングリードになぜかシングルトンのスペード︎Aを選んだので、もちろんそれが勝ちました。もうそれでスペード︎がないので、ハート(トランプ)︎を次のリードに選び、手持ちの最強のハート(トランプ)︎Kを出したのですが、それがハート(トランプ)︎Aに取られたとします。ところがそのハート(トランプ)︎Aで取った人もハート(トランプ)︎Aのシングルトンだったので、もうハート(トランプ)︎がありません。そうしたら手持ちのスペード︎の最強を出さなければなりません。
つまり直前のリードスートがなければ、そのまた前のリードスートを出す義務があるのです。それもなければその前の、となるのです。全てない時、初めて任意のスート(の最強)が出せるのです。
どうですか? 変でしょう?
13トリック終わったら、獲得したカードの点を足します。その数から15を引いたのが得(失)点です。つまりA1枚だけで、あとは10以下しか取っていなければ、ポットに10点払います。20点取っている人はポットから5点取ります。ゼロサムになるはずです。

トリックテイキングプレーの工夫の大半は、リードの面白さです。セカンドハンド以下、フォローの工夫ももちろん大きいのですが、わりと定石があって工夫の余地は案外少ないです。ところがフィフティーンズでは、このリードが機械的なのです。
「こんなゲームのどこを工夫しろと言うのだ!」
とトリックテイキングプレーヤーの頭に血が上るのは、とてもよく分かります。

 
例えば次の手であなたのオープニングリードとします。
ダイヤ︎KQJ1098765432 クラブ︎2

何をリードするかと言えば、もちろんダイヤ︎ですね。しかしダイヤ︎のAと2が分かれていれば、あるいは一人で持っていてもダイヤ︎2をフォローされたら、もうこの手は何も取れません。恐ろしいことです。
ところがダイヤ︎A2の人が、すぐAで勝ってくれたら嬉しいですね。その人はルールによってダイヤ︎2をリードしなければならず、リードが戻ってきます。するとあとはダイヤ︎を上から順番に出していくだけで、11トリックは堅いのです。0 or 11、オールオアナッシングに近いですね。
つまりこのゲームの要点は、フォローの工夫なのです。とは言え、自分のメインスートを他人のシングルトンに打ちこんでしまったときの不条理感、自分のメインスートに最後まで日が当たらないときの不条理感は、実に何とも言えません。    (終わり)


ルール補足:オープニングリードはディーラーの左隣の人です。ディーラーはディールごとに時計回りに交代していきます。
posted by 髭熊五郎 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 草場先生のゲーム解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Trick Taking Party vol.3

3/16(日)、JR武蔵小杉駅近くの公民館にて、Trick Taking Party vol.3を開催しました。
今回は総勢21人の参加となり22大会も大いに盛り上がり、大変良い会になったと思います。
参加してくださった皆様、協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。

22大会結果報告。
王者 ひだりさん
2位 サイトウさん
3位おーまさん
4位マサイキリンさん

ひだりさん、優勝おめでとございます!

みなさんの感想など
TrickTakingParty Vol.3まとめ
http://togetter.com/li/643288


以下は、当日プレイされたゲームの一覧になります。
次回以降、参加を検討してくださっている方は、参考にしていただければと思います。

・スパー
・ペッパー
・ブラックレディ
・オークションピッチ
・スリートリックス
・トランプトリックゲーム
・エッベス
・22
・コンパネロス
・サムライと忍者
・S-EVOLUTION
・詠みビット知らず
・パリティ
・フィプセン
・オスカー
・パトロナイズ
・リトルデビル
・UGO
・TTP
・天九紙牌
・エンチャンター(仮)
・百花繚乱
・ニエット


次回、Trick Taking Party vol.4は9月開催予定です!
お楽しみに〜( ´ ▽ ` )ノ
posted by 髭熊五郎 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。