2014年07月03日

草場先生のトリックテイキングゲーム解説その4

  鹿狩り (中原逐鹿) ルール

 天九牌を使った広い意味のトリックテイキングゲームです。スートが一つしかないので、厳密にはトリックテイクとは言えないと、私は考えています。

 使用牌…天九牌32枚

 人数……4人ペア戦  ペアは向かい合います。

 ゲーム…4ディール(回)で1ゲーム(1戦)で、1ゲーム終了後に合計得点の多い方が勝ちです。同点は引き分けですが、決着をつけたい場合は最後のディールに勝ったペアの勝ち。

 ゲーム(ディール)の目的…点数を獲得することです。点数は牌の赤い目です。例えば4-4なら8点、6-6なら6点、4-2なら4点、2-1なら1点、5-5なら0点です。(合計64点あります。)

 牌の強さ…目は6が最も強く、順に5,4,3,2,となって、1が最も弱くなります。牌どうしは、まず大きい方の目を比べ、次に小さい方の目を比べます。従って、最強の6-6から順に、6-5、6-4、6-3、6-2、6-1、5-5、5-4、…4-2、4-1、3-3、3-2、3-1、2-2、2-1、となって1-1が最弱です。

 親(荘家):親は、1ディールごとに右隣へ交代します。最初の親は牌を1枚ずつ引き、最強の牌を引いた人で、同じときは引き直します。親と言ってもオープニングリードをする人、というだけの意味しかありません。

 ディール(配牌)の方法…まず全ての牌から6-6、6-5、6-4、4-4を2枚ずつ取り出し、それを同じ6-6、6-5、6-4、4-4の組み合わせ二つに分けます。
 残りの24枚を伏せてよく混ぜ、伏せたまま12枚ずつに分けます。それに分けておいた6-6、6-5、6-4、4-4を伏せてそれぞれに混ぜ、16枚ずつの山を二つ作ります。一つの山は親とそのパートナー、もう一つの山はそのオポウネントペアが取ります。それぞれ表をみないまま無作為に二つに分け、ペアどうしで8枚ずつ取り、自分の手札とします。

 プレイ:各自8枚の手札を取ったら、それを各自自分だけで見て、親から1枚リード(表にして場に出す)します。反時計回りに第一トリック(巡)が始まります。すなわち、親がリードしたらその右、その右、その右と、順に1枚ずつ手札を表にして出します。
 リードもフォローも何の制約もありません。任意の手札を出せます。
 4人が1枚ずつプレーしたら、最も強い牌を出した人(のペア)が出された牌を4枚とも獲得します。これは手札には戻しません。表にして、獲得したペアの一方の人の前に並べて置いておきます。
 同じ巡(トリック)に出された同じ牌どうしは、先に出た方が強いとされます。
 次のリードは、今最も強い牌を出した人になります。
 このように8巡(8トリック)プレーすると手札がなくなり、牌は必ずどちらかのペアが獲得することになります。
 スコアリング後、また上記の方法でディール(配牌)し、次のディール(回)に入ります。親は前のディール(回)の右隣の人になります。

 スコア…獲得した牌の赤い目を数えます。ペアの差が得点で、例えばAペアが29点、Bペアが35なら、6点に当たる現金をAペアがBペアに支払います。ただしこれは本場のやり方で、ゲームとしてやるなら、多く獲得した方の点から32を引き、その差をチップでポット(バンカー)からもらうとよいでしょう。今の例ならBペアが3チップ獲得です。
 4ディール終わって、チップの多いペアの最終的勝利です。

 32対32の同点の時、どうしても決着を付けたければ、63を持っていた方の0チップ負けとなります。63は1枚しかないので、必ず決着します。
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2014年05月07日

草場純先生のトリックテイキングゲーム解説 その3

  フィフティーンズ (「フィフティーン」とは違うゲームなので要注意)

トリックテイキング好きで知られるプレーヤーの「けがわ」さんが、「トリックテイキングの魅力を全てブチ壊しにするようなゲームだ!」と的確に酷評したトランプゲームです。私は、この不条理な面白さが大好きなんですがね。
簡単なルールなので、まずかいつまんでルールを紹介します。

四人専用ゲームで、使用カードは52枚の1パックです。まず全員が同数のチップを持ちます。1ディールで失う最大チップは15枚なので、一人50単位も持てばよいでしょう。ゲームは、8ディール、12ディールなどの4の倍数ディールやるので、途中で破産したら借金します。ゲームの最終目的は、このチップを稼ぐことです。
カードの強さはAKQJ1098…32の「ブリッジオーダー」です。カードには点があり、A=5点、K=4点、Q=2点、J=1点で、10以下は全て0点で、この点を取り合うのです。つまりポイントテイキングゲームというやつですね。
ルールはトリックテイキング好きの人には一言で分かります。つまり「ノートランプのマストフォローのポイントテイキングゲーム」です。もちろんトリックに勝った人がカードを獲得して、次のリードをします。手札は一人13枚ですから、13トリックで終了します。
トリックテイキングゲームの本質は、マストフォローで、その変形としてメイフォロー、マストラフ、マストウィンなど様々なタイプがあり、たくさんのトリックテイキングゲームが枝分かれしていきます。しかしこのフィフティーンズは、フォローのルールは至って簡単で、ブリッジなどと同じ単なるマストフォローです。(ただし切り札はない。)大きく異なるのはリードのルールです。
ここは案外盲点で、フォローに制限のあるゲームは多くても、リードに制限のあるゲームは珍しいです。フィフティーンズでは、リードをするときは直前のトリックと同じスートを出さなければならないのです。しかも自分の持っているそのスートの最強をリードする義務があるのです!!  
オープニングリードは、どのスートを選んでもよく、しかもどのランクでも構いません。ここだけは最強をリードしなくていいのです。しかしそれに勝ったら、同じスートの最強をリードする義務があります。もし同じスートのカードが手札になければ、どのスートを選んでもよいのですが、その最強を出さなければなりません。
以下同じですが、リードは同じスート、なければ直前のスートを選ばなければなりません。ここだけ複雑なので例を書きます。
オープニングリードになぜかシングルトンのスペード︎Aを選んだので、もちろんそれが勝ちました。もうそれでスペード︎がないので、ハート(トランプ)︎を次のリードに選び、手持ちの最強のハート(トランプ)︎Kを出したのですが、それがハート(トランプ)︎Aに取られたとします。ところがそのハート(トランプ)︎Aで取った人もハート(トランプ)︎Aのシングルトンだったので、もうハート(トランプ)︎がありません。そうしたら手持ちのスペード︎の最強を出さなければなりません。
つまり直前のリードスートがなければ、そのまた前のリードスートを出す義務があるのです。それもなければその前の、となるのです。全てない時、初めて任意のスート(の最強)が出せるのです。
どうですか? 変でしょう?
13トリック終わったら、獲得したカードの点を足します。その数から15を引いたのが得(失)点です。つまりA1枚だけで、あとは10以下しか取っていなければ、ポットに10点払います。20点取っている人はポットから5点取ります。ゼロサムになるはずです。

トリックテイキングプレーの工夫の大半は、リードの面白さです。セカンドハンド以下、フォローの工夫ももちろん大きいのですが、わりと定石があって工夫の余地は案外少ないです。ところがフィフティーンズでは、このリードが機械的なのです。
「こんなゲームのどこを工夫しろと言うのだ!」
とトリックテイキングプレーヤーの頭に血が上るのは、とてもよく分かります。

 
例えば次の手であなたのオープニングリードとします。
ダイヤ︎KQJ1098765432 クラブ︎2

何をリードするかと言えば、もちろんダイヤ︎ですね。しかしダイヤ︎のAと2が分かれていれば、あるいは一人で持っていてもダイヤ︎2をフォローされたら、もうこの手は何も取れません。恐ろしいことです。
ところがダイヤ︎A2の人が、すぐAで勝ってくれたら嬉しいですね。その人はルールによってダイヤ︎2をリードしなければならず、リードが戻ってきます。するとあとはダイヤ︎を上から順番に出していくだけで、11トリックは堅いのです。0 or 11、オールオアナッシングに近いですね。
つまりこのゲームの要点は、フォローの工夫なのです。とは言え、自分のメインスートを他人のシングルトンに打ちこんでしまったときの不条理感、自分のメインスートに最後まで日が当たらないときの不条理感は、実に何とも言えません。    (終わり)


ルール補足:オープニングリードはディーラーの左隣の人です。ディーラーはディールごとに時計回りに交代していきます。
posted by 髭熊五郎 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 草場先生のゲーム解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

草場純先生のトリックテイキングゲーム解説 その2


キャンセレーションブラックレディ

 これは多人数でできるトリックテイキングゲームです。多人数と言えば、ルーなども多人数でできますが、出降りがあって実際にプレーするのはそれほどの人数ではありません。しかしキャンセレーションブラックレディは、むしろ小人数では面白くない。7人〜11人でこそ面白く遊べるゲームなのです。
 また、オークションピッチやナップなどもかなり多くの人数でできますが、人数が増えると緊張感が拡散しがちですね。しかしキャンセレーションブラックレディは、多人数であるのにもかかわらず1プレー1プレーにスリルがあり、緊張感が緩みません。
 ただし、このゲームはある種「上級」ゲームであって、ブラックレディの基本戦略をちゃんと把握していないと、本当の面白さは味わえない、いわば素養の必要なゲームです。つまりブラックレディの定石がバタバタと裏切られるところに、無類の面白さがあります。
 ただし、キャンセレーションブラックレディは、トリックテイキングゲームとしては、邪道な面があります。トリックテイキングゲームの王道は、マストフォローであり、フォローしないと勝てない(切り札は別ですが)という大原則にあります。すなわちまっとうなトリックテイキングゲームでは、「捨て札は勝ってはいけない」のです。しかし、キャンセレーションブラックレディでは、たまに捨て札が勝ってしまうのです。この意外性がたまりません。


詳しいルールは、ゲームファーム様のサイトをご覧ください。
http://www.gamefarm.jp/modules/gamerule/page.php?game=cansellation.html


とりくまさんの一言
「トランプを3組使う時は、3枚目はキャンセルできないってルールで遊ぶのも楽しいくまよ!」
posted by 髭熊五郎 at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 草場先生のゲーム解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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